2019.09.17
タイにおける「電気・電子機器廃棄物(WEEE)のリサイクル実証事業」の開始について
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)は2019年9月13日に、タイ工業省工場局(DIW)と、タイにおける「電気・電子機器廃棄物(WEEE)のリサイクル実証事業」を実施することに合意し、基本協定書を締結しました。
同実証事業は、当グループの株式会社アビヅ(以下、アビヅ)に委託され、タイにおける廃棄物処理の適正化の後押しと、タイ国内で処理できない貴金属と有害廃棄物の混合物を日本で再資源化する国際資源循環の実現に取り組んでいきます。
NEDOによるプレスリリースはこちら
同事業の背景
現在アジアの新興国では、大気汚染や都市部の非効率な資源の利用による廃棄物の増加等の原因により、すでに過大な環境負荷がかかっていますが、これらの問題に対する政策的な対応は後手に回りがちです。
これらの国々に適切な資源循環制度の構築を促していくためには、日本がこれまで取り組んできたリサイクル関連の法律・ガイドラインといった政策ツールや、有害廃棄物の適正処理といった技術・システムなど環境負荷を低減させてきたノウハウを提供し、相手と一体となってデモンストレーション効果を有する取り組みを実施し、その有効性を検証することが必要です。
当グループは1950年の創業以来、金属スクラップ、廃棄物等を破砕し、モノの物質特性の違いを利用して鉄、非鉄金属、ミックスメタル、プラスチック等に物理選別するリサイクル技術を高度に発展させ、循環型社会の構築に貢献してきたことから、NEDOが実施した公募に応募し、同実証事業の開始に至りました。
同実証事業の開始に至るまでの経緯詳細は、2018年6月に行ったプレスリリース記事をご確認ください。
同件はエンビプロ グループが海外、特にアジア諸国におけるリサイクルモデルの確立ならびに循環型社会の構築に貢献する第一歩となります。