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2020.12.09

技術情報センター主催、灰の有効利用への取組みにて落じん灰からの貴金属回収について講演を行いました

2020年12月8日、株式会社技術情報センターが主催する、「灰【石炭灰,バイオマス灰,焼却灰(ゴミ・汚泥)】の有効利用への取組み(事業ならびに技術/研究開発動向)」にて、当グループより株式会社エコネコル営業部付部長の村河善信、主任の竹川友祐、エンジニアリング部長の早川昌希が「焼却灰(落じん灰)からの貴金属の回収事例」をテーマに講演を行いました。

登壇者、左から竹川友祐、早川昌希、村河善信。講演中の様子。(登壇者、左から竹川友祐、早川昌希、村河善信。講演中の様子。)

落じん灰とは?

落じん灰は焼却灰の中でも貴金属の含有率が高い灰です。地方自治体等が所有している焼却炉(ストーカ炉)でゴミを燃やした後に出る焼却灰を取りだす過程のなかで「落じん灰」が排出されます。
これまでは落じん灰から貴金属を回収するには経済的に有効な手段がなく、最終処分やセメント資源化により、貴金属の回収は出来ておりませんでした。

日本で初めて有価買い取りの事業スキームを構築

株式会社エコネコルでは、高い技術力により、日本で初めて落じん灰の有価買い取りを開始しました。落じん灰の破砕および選別工程で、粒度選別、破砕、磁力選別、風力選別、乾式比重選別を組み合わせることにより貴金属を回収でき、貴金属を非鉄精錬会社に売却することにより有価買い取りを実現しております。

 

貴金属だけでなく重金属の回収にも寄与

高い選別技術により、貴金属だけでなく、亜鉛や鉛などの重金属も回収できることが確認できております。重金属を回収することで、環境負荷の軽減に寄与しております。

今後の展望

現時点では既設炉で5自治体、新設炉で3自治体(うち2自治体は予定)と落じん灰の有価買い取り契約を結んでいます。この取り組みを全国の自治体に展開させることで、さらなる金属回収および資源化を目指し、埋立処分量の削減に貢献すべく、今後も企業努力を積み重ねてまいります。

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