2019.07.25
日本国内の発電所向け「パームヤシ殻 バイオマス燃料」出荷のお知らせ
当社が出資しているMINE BIOMASS SYNERGIESが、2019年7月に初めて日本のバイオマス発電所を対象に「パームヤシ殻 バイオマス燃料(以下PKS)」を出荷しました。
MINE BIOMASS SYNERGIESは、2017年からマレーシアに集荷ヤードを構築し、台湾やベトナムなどへの出荷を行ってきましたが、日本の発電所向けへの出荷は今回が初めてとなります。
バイオマス発電のメリットと課題
バイオマス発電は、天気に依存する太陽光発電や風力発電と異なり、燃料さえあれば安定的に発電できる再生可能エネルギーとして注目されています。
またバイオマス発電には、「カーボンニュートラル」というメリットがあります。
バイオマス燃料を燃やすと二酸化炭素を排出しますが、その植物の成長過程で光合成によって大気中の二酸化炭素を吸収しているため、排出と吸収による二酸化炭素のプラスマイナスはゼロ(ニュートラル)になります。
しかしバイオマス燃料を日本の発電所で安定的に利用するには、「水分量の調整」「異物の除去」などの課題があります。
MINE BIOMASS SYNERGIESの特長
MINE BIOMASS SYNERGIESでは、この課題を解決するために、日本人運営での現地管理体制を構築し、当グループの資源循環事業で得た選別技術を応用し、3種類の選別を行っています。
サイズ選別:ふるい機でダストや小石、オーバー品(サイズの要求水準に合致しないもの)を除去
磁力選別:磁石選別機で鉄分を除去
風力選別:ファイバーを除去し、水分、臭気、塩素、カリウムの数値を減少
また品質面での安定性に加え、コンテナ船、バルク船、国内陸送とお客様の所在地によってお届け方法を提案できるワンストップサービスも提供しています。