PAST CASES これまでの事例

プラスチックの回収・製品化を通じた資源循環モデルの確立に向けた実証事業への参加

2021年6月~8月の3か月間、アパレル系流通梱包材由来の廃プラスチックを協力店舗から動静脈一体物流によって回収し、ペレット形状に再原料化後、消費財メーカーの容器包材用途の可能性検証を行う実証事業に参加しました。

クライアントデータ

  • 業種:消費財メーカー、アパレルメーカー、不動産ディベロッパー

目 的

  • アパレル系流通梱包材に使用される軟質フィルムプラスチックを再原材料化し、消費財メーカーの容器包装向け用途開発の可能性を模索する。

課 題

  • 排出時の選別、動静脈物流の一体化、破砕粒度など適切な前処理、光学選別、材料としての製品化を前提としたペレタイズ

効 果

  • サプライチェーンの特定段階において発生する流通梱包材系の廃プラスチックの、再生材原料としての可能性および実用化に向けた課題を把握した。動脈~静脈の企業がそれぞれの商流や商慣習を調整しサーキュラーモデルを構築する実務的な試行錯誤を経験し、この領域でのコーディネーター(サーキュラーエコノミープロバイダー)としてのノウハウが積み上げられた。

プラスチック製品など消費者が製品を使用した後に回収されるリサイクル材であるポストコンシューマーリサイクル材(以下「PCR 材」)は、多品種かつ少量で発生するため回収が難しいことが指摘されています。そこで、消費材製品の原材料として循環利用するために必要な物流の効率化およびトレーサビリティの担保に向け、丸の内エリア等の廃プラスチックを回収・製品化することで、廃棄物の回収・圧縮保管・リペレット・製品化の一連のプロセスにおける課題の抽出および製品のライフサイクルを通じた環境への影響やコストを検証する実証事業に参加いたしました。 なお、廃棄物の回収にあたっては、レコテック(株)が構築したごみの種類・量・発生時間などの情報を地図上にマッピングするなど廃棄物情報を集約したクラウドプラットフォーム「MaterialPool System(以下「MPS」)」を活用するほか、「再生利用指定制度」を利用しました。また、資源を採取・加工し、製品を製造・流通・販売する「動脈産業」と、その廃棄物を回収して再生・再利用、処理・処分などを行う「静脈産業」が一体となった物流システム「動静脈一体物流」を実現しました。 エンビプロ グループはリペレット工程(破砕処理→光学選別処理→ペレタイズ)を担当致しました。

実証事業モデル図

導入事例一覧
Why What How